FXをする上で知っておかないといけない言葉や意味があります。
例えば、株式投資をしていても、FXをしていないとわからない言葉も多々あります。
今回は、そんなFXでしか使われない用語を解説していきます。
とはいっても、そう構えなくても大丈夫です。
やっていればいずれ自然とわかってくることです。
ただ、まあ、はじめから知っていて損はありません。
ピプス(pips)とは
まずはpipsについて解説します。
pipsとは、通貨の価格がどれくらい動いたのかを表す、FX特有の単位です。
pipの複数形で、pipsです。
FX初心者の方からすると、「なんじゃそれ?」と思うかもしれません。
FXでは世界中で様々な通貨の交換が行われています。
そこで、世界共通の単位として、FXではpipsが使われているのです。
FXでは、〇〇pipsとったどー!とか、逆に、〇〇pipsも負けてしまった…など、pipsで表現します。
次にpipsの計算方法を紹介します。
pipsの計算方法
pipsは、クロス円の通貨ペア(ドル円やユーロ円など)なのか、円を含まない通貨ペアなのかによって計算方法が変わります。
1pipは、円なら0.01円(1銭)の値動きです。
ドルなら0.0001ドルの値動きになります。
例えば、1ドル120.50円のときに買いエントリーをして、そのあと相場が1ドル120.75円まで動いたとしますと、25pips動いた事になります。
1pipは0.01円の値動きですから、0.25円=25pips動いたことになるのです。
ちなみに、買いエントリーをして0.25円上昇している場合、25pips分の利益が獲得できます。
さて続いて、ユーロドルやポンドドルなどの、円を含まない通貨ペアの計算方法を紹介します。
例えば、1ユーロ1.5030ドルのときに売りエントリーをして、そのあと相場が1ユーロ1.5050ドルまで動いたとしましょう。
ドルは1pipで0.0001ドルの値動きでした。
よって、この場合は0.0020ドル=20pips動いたことになります。
売りエントリーをして0.0020ドル上昇していますから、このケースでは20pipsの損失を出してしまったわけです。
まあこんな感じで、以上がpipsの計算方法になります。
実際にトレードしていると、自然と覚えますから、今はこんな感じか~くらいで大丈夫です。
ロット(Lot)とは
次に、ロット(Lot)について説明しましょう。
ロットとは、トレードする通貨の量のことです。
通貨の量とだけ言われても、イメージしにくいかもしれません。
例えばコカ・コーラは、1本ずつでも購入できますが、ダンボールにくるめて24缶セットでも売っています。
この「ある程度まとまっている状態」がロットになります。
証券会社によって違うこともありますが、1ロット=1万通貨として括られることが多いですから、1万通貨を1ロットと呼んでいるわけです。
1lot(1万通貨)でトレードした場合は下記のように損益が発生します。
1pipの変動で100円、10pipsの変動で1000円、100pipsの変動で10000円。
そして、10ロット(10万通貨)に上げた場合は、損益も下記のように上がります。
1pipの変動で1000円、10pipsの変動で10000円、100pipsの変動で100000円。
FXはロットを調節することで損益をコントロールできるわけです。
狙いたい利益や許容できる損失を自分の資金量と照らし合わせ、適切なロット数でエントリーすることが大事です。
通貨ペアとは
次に、通貨ペアの解説をします。
通貨ペアとはその名の通り、売買する2国の通貨の組み合わせです。
日本人ですと、やはりドル円という通貨ペアが一番わかりやすいでしょう。
よくニュースの終わりなどに「現在のドル円相場は…」などとキャスターがお知らせします。
まさにあれが通貨ペア・ドル円が現在1ドル何円かを報道してくれているわけです。
これがポンド円だったなら1ポンドが何円、ユーロ円なら1ユーロが何円という風に考えるわけです。
通貨ペアを表す用語
次に、特定の通貨ペアを指す用語について簡単に紹介しておきましょう。
基本的な通貨ペアには、クロス円とドルストレートがあります。
クロス円とは、FXにおける「米ドル以外の外国通貨と日本円の組み合わせ」のことを指します。
例としては、ユーロ円、ポンド円、オージードル円、ニュージードル円が主要な通貨ペアになります。
次に、ドルストレートとは、「米ドルと他通貨の組み合わせ」のことを指します。
例として挙げると、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、オージードル米ドル、ニュージードル米ドル、スイスドルなどが主要な通貨ペアになります。
主要な通貨ペアとは
まあ、言ってしまえば、国の数だけ通貨ペアがあるわけです。
そのなかでも、主要な通貨ペアというものがあります。
「主要な」というのは取引高が多い通貨ペアのことです。
取引量が多いということは、それだけ多くの人がトレードしているわけです。
ポンドドル(GBPUSD)
ユーロの出現により存在感は多少低くなりましたが、もともと基軸通貨(国際間の決済に広く使われる通貨)であったこともあり、今もポンドはメジャーな通貨のひとつです。
そしてドルももちろん人気の高い通貨なので、その組み合わせはかなり取引量が多いのです。
ポンドドルは、値幅が大きいので、大きな利益を狙いやすいということで、プロトレーダーからも愛される通貨ペアとして知られています。
初心者は迂闊に手を出さない方がいいでしょう。
ドル円(USDJPY)
日本人に最も馴染みのある通貨ペアが、ドル円です。
日本人だけでなく、日本円は、海外投資家にとっても馴染みがある取引高が多い通貨ペアになります。
そもそもは貿易黒字が大きい日本国の日本円は、安全資産の一つと認識されていましたから、なにか戦争などの有事の時に避難させておく通貨が円だったわけです。※ただ近年日本の経済衰退も相俟って昔ほど日本円は信用されていないのが現状です。
日本人である私たちがまずはじめにFXをするなら、ドル円でしょう。
ユーロドル(EURUSD)
ユーロはヨーロッパの主要各国で使える通貨ですから、ドルの次に使用している人口が多いわけです。
だからユーロとドルの通貨ペアは取引高が一番多くなります。
ドル円の説明でしたように日本人がトレードしようと思ったら、馴染み深い日本円でトレードしますが、同じようにヨーロッパの各国でトレーダーが活発な時間は、やはりユーロ系の通貨ペアが活発になるわけです。
ユーロドルもドル円の次くらいに初心者に向いている通貨ペアです。
初心者に向いている通貨ペアは?
ポンドドルは多少スプレッド(手数料)が高いですが、ドル円とユーロドルに関しては、0.2円~0.5円くらいまでと一番狭くなっていますから、ここも初心者におすすめな理由です。
経済指標などが出た時は一気にスプレットが開きますが、そこはトレードしないというスタイルで大丈夫です。
スプレッドが落ち着いてからでも十分間に合います。
また通貨の取引量が多いということは、流動性が高いことを意味します。
流動性が高い通貨ペアでは一方的に価格が動き続けるトレンドが発生しやすいので、FXを始めたばかりの人でも大きな利益を稼ぎやすいという特徴があります。
まとめ
今回は、FX用語を解説しました。
・lotは、通貨の取引量の単位です。
・初心者におすすめな通貨ぺアは、馴染みがあり情報が手に入りやすいドル円一択です。
・次に、初心者におすすめなのは、ユーロドル、ポンドドルといった流動性が高い通貨ペアになります。
まずはドル円でpipsとlotを勉強しましょう。
FX初心者でトレードに慣れていない方は、ロットを上げすぎないようにしましょう。
1lotでいいのです。
ロットの調節によって上がるのは利益だけでなく、リスクも同じく上がってしまいます。
コンスタントに利益を上げられるようになったら、ロットを上げて一回のトレードで大きな金額を狙えばいいのです。
焦らずにいきましょう!