- FXにおいて、なぜ資金管理が重要といわれているのか
投資で自由に賢くいきる「Clever」では、僕が億投資家や億トレーダーから直接教えてもらった投資の知識をアウトプットしていきます。ぜひ、興味がある記事を自由に読んでいただければと思います。
FXは、現物取引ではない
まず、認知していただきたいのが、FXは現物取引ではないということ。この大前提はめちゃくちゃ大事です。
現物取引とは
その時の価格で計算をした売買代金を支払うことで、取引をすること現物取引と言います。コンビニやスーパーで商品を買うのも現物取引になります。
FXの取引の場合
FXでは、エントリーをするときレバレッジが0のロットでエントリーをした場合には、たしかに現物取引と同じ取引をすることになりますが、為替の価格は常に変動しています。
なので、もし仮にあなたが
つまり、随時リアルタイムで金額を追加で支払ったり、金額が減ったりしているのがFXとうことです。
現物取引とFXの大きなちがい
現物取引は、一度購入してしまえば完璧に自分のタイミングで決済することができるのに対し、FXは限界値が必ず存在しています。
それが「証拠金維持率」です。

■FXのロスカットルール
証券会社ごとに異なりますが、含み損の額がどんどん膨らんでいき、口座全体の証拠金維持率が50%を下回った場合には全ポジションを強制決済されてしまいます。
株式投資の現物取引だと、ずっと銘柄を保有するという選択肢があるのですが、FXでは「ずっと保有」するという現物取引の選択肢がないので、ロスカットされないようにしなければいけないというルールがあります。
ロスカットがあるとはどういうことか
大雑把に考えると、FXも株も上がるか下がるかをあてるだけのゲームです。確率でいうと2分の1。にもかかわらず、9割が負けていると言われている。その理由の1つが、現物取引でないことにあります。
- 単純に上がるか下がるかをあてるだけなら勝率は50%
- しかし、あの制約があるせいで仮に上がるとしても一定のところよりも下に価格が下がってから上がる場合は認められないし、その場合は資金をほぼ「0」にされます

つまり、勝率50%の勝負に不利な条件が追加されているのがFXだということです。
しかし反対に言ってしまえば、不利な条件をできるだけ抑えることができれば、勝率は50%近くになっていき、大負けすることが無い。ということになります。
なので、FXにおいては、たとえ予想と違う方向に逆行したとしても耐えることができるロット数でエントリーを行う。そうしないと、本来の50%の確率論がどんどん下がってしまい、勝つことが絶対にできなくなるので、資金管理が重要ということになります。
まとめ
- FXは現物取引ではない
- リアルタイムで必要資金が変動しているので、逆行した場合にロスカットに合わない資金量で取引をしないと勝率が50%を大きく下回ることになる
- 反対を言えばこの証拠金維持率さえクリアすれば、勝率は本来の50%に近くなっていく
資金管理は重要。とよく言われていますが、なぜ重要なのかという説明がほとんどされていません。だから、大事だとは頭でわかっていてもその理由をしらないので、平気で破るトレーダーがたくさんいます。
ですが、この記事を読んでくださったあなたは、なぜ重要なのかを知ってしまったので、もう二度と破らないことをぜひ約束してくださいね(笑)